ゴッホの庭仕事

植物の事、宝物の事、オランダの事などのメモ帳です。

植物

高価なススキ

2週間ぶりにスッキリ晴れたので散歩に出かけた。 ライデンの駅前の空地にススキが茂っていた。 あれ? なんか違うぞ。 イギリス出身のガーデナー、ポール・スミザーさんが好きで軽井沢のガーデンを訪れたり、本を読んだり、彼の真似をして山菜堀りをスコップ…

200年前のアレンジメント

ワシントンDCのポトマック湖畔のサクラは有名だ。春になると2000本のソメイヨシノが咲き誇る。100年前に横浜植木が苗木を輸出したのだが、その頃の同社のカタログを見る機会があった。予想以上にいろいろな植物が輸出されていて驚いた。 流通システムが発達…

シーボルトは植物をどうやって運んだのか?

オランダから飛行機や船を使って植物を輸出している。 飛行機は数日で日本に着くが、それでも寒い時期は凍ってしまい、暑いと蒸れて枯れてしまう。 船は日本の港に着くまでに50~60日掛かるのでさらに難しい。植物が休眠している時期を選んで、冷蔵装置のある…

シーボルトのボケの大木

初めてライデン大学の植物園、Hortus botanicus Leidenを訪れた時、背筋がゾクッとしたのを思い出す。ハーブガーデンを見たいと思って、なんの予備知識もなくフラッと訪れたのだが、順路をやや外れた建物の陰に日本語の看板があるのに気づいた。 そこには「B…

サボテンがいる古本屋

朝はフロントガラスが凍り付くので、車を動かすまでに時間が掛かるようになった。もう、オランダは冬。街歩きをするには耳が隠れる暖かい帽子とマフラー、手袋がないと厳しい。シトシトと雨が降ったりやんだり。それでも傘を差す人は少ない。 ライデンで古本…

新しい宝物 アンスリューム

気になる植物はたくさんあるが、家を空ける事が多いので買わない事にしている。が、オランダ人の同僚たちから、思いがけず、アンスリューム クラリネルビウム (Anthurium clarinervium)をプレゼントされた。誕生日プレゼントだ。 花市場を訪れた時、「これ、…

スティックになった多肉植物

園芸用のパッケージ屋さんを何軒か訪問した。クリスマスが近い為か、オランダ以外からの買い付けの方が何組もいらしていた。皆さん、どこか楽しそう。「サンプル! サンプル!」と言っていくつもスティックを選んでいる。ここにあるのは全て見本。気に入った…

クリスマスローズのタネ

Helleborus orientalis 社会人になって3年目の夏、上司から台湾に行って欲しいと言われた。当時、種苗会社に勤めていてタネの生産圃場の調査が仕事だった。スマートフォンが発明される前の話、黄色い表紙の「地球の歩き方」と上司が書いてくれた手書きのメモ…

懐かしいスズラン

スズラン (Convallaria majalis) 娘が生まれた年にフランスからスズランを輸入した。その時、いく株かを義母にプレゼントしたが、しばらく経って家を手に入れた時、娘の花だから庭に植える様にと、その時のスズランを持ってきてくれた。そんな思い出もありス…

フランスのバラ ” フローレンス ドシェ(Florence Ducher) "

今年も ”フローレンス ドシェ(Florence Ducher)”が花を咲かせました。大きいですが、優しい雰囲気のある花です。このバラはフランスのリヨンからやってきました。 リヨンは食いしん坊の町として世界的に有名です。美味しい物がいっぱいの町。 そして、バラ…

おすそ分けのお返し

オスソワケ・ボックスを使って、ご近所さんに植物のプレゼント活動をしています。 greenflowerseed.hatenablog.jp そのお返しに多肉植物を頂いたのですが、黄色い花が咲きました。なんという名前の植物なのでしょうか? これも名前がわかりません。友達の温…

強いバラ ” クィーン エリザベス ”

京成バラ園芸のヘッドガーデナーに「強いバラを教えてください」とお聞きする機会がありました。オススメ頂いたのが「クィーン エリザベス」。 ゲリラ ガーデニングで歩道脇のスペースにクィーン エリザベスを植えさせてもらっています。先週から、今季2回目…

とびきり素敵な、オランダのローズ ナーセリー

オランダのガーデンローズ生産会社を訪問する機会がありました。 世界中のバラ愛好家の為に花壇用のバラ苗を生産しています。 1つ目の会社は鉢に入れたバラを生産していました。無人の機械を使って灌水と消毒をしています。 株は揃っていて皆元気、すぐにで…

腕利きの作り手さん ” リーガースベゴニア ”

お付き合いを初めて6年が経つ、リーガースベゴニアの生産者さんを訪問しました。いつ来ても、同じ花色、同じ株の大きさ。年間を通し、ずっと同じです。 30年以上のキャリアをお持ちの方。 珍しい品種、ユニークな品種は作りません。 売れても一過性で、数も…

長い時間をかけて育つ ”アワチドリ”

このランは、タネを播いてから花が咲くまで3年は掛かります。 立派な花を咲かせるようになるには更に1-2年。このアワチドリはタネを播いてから5年は経っています。 Ponerorchis suzukiana 5年前、何をしていたっけ? 5年日記を付けています。スタートしたの…

クルクルな”アルブカ”

4年物のアルブカ フリズル・シズル (Albuca spiralis)が花を咲かせています。 球根はどんどん大きくなり、今年は5本の茎になりました。 花にはツンとする香りがあります。 特に朝は強いですが、夕方は花弁を閉じるのでほとんど香りません。 乾燥、暑さに強…

特別な ”ラッキーヒマワリ”

食べ物が少ない冬の間、野鳥のためにバードケーキを作ります。 牛脂を温め、溶けたら小麦粉、砂糖を加えて団子を作ります。冷めればバードケーキの出来上がり。水を使わないので腐ったりしません。ピーナッツがあったら細かく砕いて混ぜます。ピーナッツがな…

小さな蘭 "アワチドリ"

世界で千葉県の房総半島にしか自生していない小さな蘭、アワチドリ(Ponerorchis suzukiana)。そして、その交配種の「夢ちどり」を育てています。 (Ponerorchis suzukiana) 時々、ティースプーン2杯分の水を与えます。 蘭には繊細なイメージを持っていま…