シーボルトのボケの大木
初めてライデン大学の植物園、Hortus botanicus Leidenを訪れた時、背筋がゾクッとしたのを思い出す。ハーブガーデンを見たいと思って、なんの予備知識もなくフラッと訪れたのだが、順路をやや外れた建物の陰に日本語の看板があるのに気づいた。
そこには「Boke ボケ バラ科」と書いてあり、二階に届くほどの植物が植わっていた。
これがボケなら かなり大きいよなと思った。それにしてもこの看板、なぜ日本語で書かれているのか?
看板には、他にオランダ語で「GEPLANT VOOR 1844」と書かれている。
日本語だと「1844年以前に植えられた」という意味だが、もしかして、日本から遥々やってきた木なの?それも江戸時代に?ホント?と、背筋がゾワゾワした。
もし そうなら、このボケは170年も生き続け、世界が変わっていくのを見てきたことになる。どんな風に思い、何か言いたい事あるのかな。
「こんにちは」と声を掛けみた。返事はなかったが 日本語が通じていたら面白い。
園内を歩くと、同じ様に日本語で表示された植物が他にもあった。
これらは、なんとシーボルトが持ち帰った植物だった。
あのシーボルトに実際に会ったと言う事。植物たちが話せるなら、どんな人だったのか詳しく聞いてみたい。そして、日本はどんな国だったのか 教えてもらいたい。
植物は生きている訳で、何かの方法でコミュニケーションを取ることはできないのだろうか?植物には記憶はあるのだろうか?昔の事をいろいろ聞いてみたい。
グーグル翻訳、頑張って植物語も翻訳してくれないかな?
その場合、このボケは日本語が得意なのか?
それともオランダ語なのか?