ゴッホの庭仕事

植物の事、宝物の事、オランダの事などのメモ帳です。

高価なススキ

 

2週間ぶりにスッキリ晴れたので散歩に出かけた。

ライデンの駅前の空地にススキが茂っていた。

あれ? なんか違うぞ。

 

イギリス出身のガーデナー、ポール・スミザーさんが好きで軽井沢のガーデンを訪れたり、本を読んだり、彼の真似をして山菜堀りをスコップ代わりに使っている。

 

スミザーさんは日本のギボウシ山野草に憧れて来日されたそうだ。初めて日本に着いた時、成田空港の周辺に生い茂っている一面のススキを見て、なんて美しいんだろうと感動された。でも実は、放置された空き地に茂るフツーのススキだったのだが。

 

日本では厄介者のススキ。でも、こちらではお金を払って手に入れる園芸植物だ。
ススキだけでなく、イネ科の多くが畑で生産され、いい値段で売られている。

球根の産地のリッセ(Lisse)に行くと、ひと畝ごとに、草丈や葉の色が違うススキやイネ科の仲間が作付けされているのが見られる。

ガーデンに高低差が作れるから人気があるが、日本人の私は「やっぱりススキだよね、あっちはネコジャラシでしょ」と思ってしまう。

 

上の写真は、ホッタラカシの原っぱではなく、ガーデナーがデザインして植えたススキ。ドワーフで草丈が低い。この品種だったら空地にハビこってもいいかな。