ゴッホの庭仕事

植物の事、宝物の事、オランダの事などのメモ帳です。

2022-01-01から1年間の記事一覧

シーボルトは植物をどうやって運んだのか?

オランダから飛行機や船を使って植物を輸出している。 飛行機は数日で日本に着くが、それでも寒い時期は凍ってしまい、暑いと蒸れて枯れてしまう。 船は日本の港に着くまでに50~60日掛かるのでさらに難しい。植物が休眠している時期を選んで、冷蔵装置のある…

オランダの大日如来 (追記)

無宗教と言っていいと思う。 関わる機会が少なかったからかもしれないが、特に仏教はどこかオドロオドロした印象を子供の頃から持っているし、大人になった今でも、法事などでお寺に行くと、何か不気味な感じがしてしまう。住職の方、実家がお寺の方には申し…

古本屋で発掘した 5.5キロの本

「ここには何かあるぞ」と その古本屋に入ってすぐに思った。 写真集があるし、背表紙が茶色くなった本が何冊も本棚に並んでいた。店内は清潔で、お客さんはリラックスして本を探している。何より、若い男性の店員が笑顔で挨拶をしてくれた。 そして宝物を掘…

シーボルトのボケの大木

初めてライデン大学の植物園、Hortus botanicus Leidenを訪れた時、背筋がゾクッとしたのを思い出す。ハーブガーデンを見たいと思って、なんの予備知識もなくフラッと訪れたのだが、順路をやや外れた建物の陰に日本語の看板があるのに気づいた。 そこには「B…

寒さに身を寄せるミツバチたち

先週は気温が零下まで下がり、運河や池が凍ったのでオランダの人たちはスケートを楽しんだ。近所の運河でも 誰かがスケートをしたようでトレースが何本も残っていた。 行きつけの古道具屋は中古のスケート靴をテーブルに山積みにして売っている。フィギュア…

温かいトンさんのクリスマスカード

帰宅したら、クリスマスカードがポストに入っていた。誰だろう? 差出人はご近所のトンさんと奥様だった。お二人は私より年上。もう、リタイヤされている。 トンさんは頭は短く刈り込み、首にシルバーの太いネックレスをしている。いつも半袖で、寒くなって…

博物館でデッサン

Rijksmuseum van Oudheden オランダの博物館や美術館の片隅には、折り畳みの椅子が置かれている。とても軽いので持ち歩く事ができる。高齢の方がこの椅子を持ちながら館内を周られていた。膝が悪い様でゆっくり、ゆっくりと歩きながら、時々、この椅子に座ら…

食べたい物が出てくる中華料理店

メニューの下には「価格は変更されています!」と注意書き。封筒の裏に書かれている 15歳の夏、初めての外国、一人でサンフランシスコのレストランに入った時のドキドキを今でも覚えている。メニューを開いても英語が読めず、何も注文出来なかった。 その時…

サボテンがいる古本屋

朝はフロントガラスが凍り付くので、車を動かすまでに時間が掛かるようになった。もう、オランダは冬。街歩きをするには耳が隠れる暖かい帽子とマフラー、手袋がないと厳しい。シトシトと雨が降ったりやんだり。それでも傘を差す人は少ない。 ライデンで古本…

宝物 拾ったオランダの買物リスト

買い忘れがあるといけないので、スーパーに行く時は買物リストを作っている。が、ある時、いつも買う物が一緒なのに気づいた。1番・牛乳、2番・赤ワイン、3番・パンなどと番号を振っているのだが、いつも12番で終わる。オランダは季節の食材が少なく、一年…

新しい宝物 アンスリューム

気になる植物はたくさんあるが、家を空ける事が多いので買わない事にしている。が、オランダ人の同僚たちから、思いがけず、アンスリューム クラリネルビウム (Anthurium clarinervium)をプレゼントされた。誕生日プレゼントだ。 花市場を訪れた時、「これ、…

スティックになった多肉植物

園芸用のパッケージ屋さんを何軒か訪問した。クリスマスが近い為か、オランダ以外からの買い付けの方が何組もいらしていた。皆さん、どこか楽しそう。「サンプル! サンプル!」と言っていくつもスティックを選んでいる。ここにあるのは全て見本。気に入った…

虫たちのホテル

子供たちが小さかった頃、我が家で大人気だったのが「やなぎむらのおはなし」という絵本のシリーズだった。ニューヨーク在住のカズコ・G・ストーンさんが描かれた虫たちが主人公の物語で、大きな柳の木に住むいろんな虫たちが、協力し合って楽しく生活すると…

クリスマスローズのタネ

Helleborus orientalis 社会人になって3年目の夏、上司から台湾に行って欲しいと言われた。当時、種苗会社に勤めていてタネの生産圃場の調査が仕事だった。スマートフォンが発明される前の話、黄色い表紙の「地球の歩き方」と上司が書いてくれた手書きのメモ…

懐かしいスズラン

スズラン (Convallaria majalis) 娘が生まれた年にフランスからスズランを輸入した。その時、いく株かを義母にプレゼントしたが、しばらく経って家を手に入れた時、娘の花だから庭に植える様にと、その時のスズランを持ってきてくれた。そんな思い出もありス…

生活に身近なガーデンセンター

歩いて5分もしないヘアーサロンで散髪をしている。子供も大人も老人も、女の人も男の人も、みんなの頭を綺麗にしてくれる町の床屋さん。今日も、遠慮なく超短髪にするダイアナさんに刈ってもらいスッキリした。ただ、オランダはもう冬。頭が寒く、冬用の帽子…

ブリキからガラス製が多くなりました

オランダのポット屋さんです。 3-4年前はブリキが多かったのですが、今はガラス製が人気。 ガラスを作るには電気やガスが必要ですが、 光熱費の高騰で採算が合わず工場が操業をストップ。 入荷見込みの立たない商品がほとんどでした。 キノコの頭の部分が開…