ゴッホの庭仕事

植物の事、宝物の事、オランダの事などのメモ帳です。

腕利きの作り手さん ” リーガースベゴニア ”

お付き合いを初めて6年が経つ、リーガースベゴニアの生産者さんを訪問しました。いつ来ても、同じ花色、同じ株の大きさ。年間を通し、ずっと同じです。

30年以上のキャリアをお持ちの方。

珍しい品種、ユニークな品種は作りません。

売れても一過性で、数もそれほど買ってもらえないそうです。オーソドックスな品種をずーっと作られています。お客さんもずーっと同じ方たち。

 

「なるほど、それいう商売の仕方もあるんだな」と判ったつもりでいました。

が、今回の訪問でこの方の凄さがわかりました。
6年通い続けてやっと気づいた…。

 

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この温室には4種類の品種が栽培されています。それが全てビッチリと同じ高さに揃っています。品種には個性があり、草丈、草の大きさにバラツキでます。それが、すべて同じ品種のようにビッチリと揃っていました。

 

「凄い!」というと、「それはそうだろ。いつも同じ大きさ、同じ花をお届けしないとお客さんの方で困るよ。今週のは先週に比べて小さいな、なんて事になったら、長く取引していただけないんだよ」との事。

 

大きさを揃えるのに矮化剤というホルモン剤を使いますが、この方は使わず、肥料、水やり、管理法でコントロールされています。 腕利きの生産者です。