虫たちのホテル
子供たちが小さかった頃、我が家で大人気だったのが「やなぎむらのおはなし」という絵本のシリーズだった。ニューヨーク在住のカズコ・G・ストーンさんが描かれた虫たちが主人公の物語で、大きな柳の木に住むいろんな虫たちが、協力し合って楽しく生活するという内容だ。虫たちにとっては北風が吹くだけで、もう寒くて寒くて仕方ない。それを綿毛がいっぱいのガガイモのタネを見つけてきて、その中に入って冬を乗り越えるという話が特に好きだった。
近所の公園に Insect Hotel(虫たちのホテル)がある。日本では見かけた事がないが、オランダのガーデンセンターに行けば、自分の庭における虫たちのホテルが、野鳥用の巣箱や餌台と一緒に売られている。
気温が下がり、毎日雨が降る。寒くて暗いオランダの冬が始まった。
虫たちは来年春までホテルの部屋でジッとしているはずだ。
こちらはコウモリ用の巣箱。彼らにも冬を乗り越えるためにホテルが必要だ。
高い木の上にいくつも設置されている。
日本の森にもコウモリはいるはず。冬の間、彼らはどこにいるのだろう?
虫やコウモリのホテルが設置されるといいのにと思う。
巣箱を見た子供たちは「やなぎむら」の様な楽しいお話をたくさん作るはずだ。