ゴッホの庭仕事

植物の事、宝物の事、オランダの事などのメモ帳です。

フィンランドのガスマスク バッグ

旅バッグ

20世紀の終わり、トルコで小さな子供たちに囲まれた。身振り手振りでお金をちょうだい、と言ってきたので、「お金はないよ」と言うと、財布で膨らんだズボンのポケットを指さした。そして「ここにあるよ」とニッコリされた。

 

イタリアのナポリでは、知り合いになったイタリア人から財布をどこに入れているのかと聞かれた。そんなところではダメ、セーターの下の胸ポケットに入れなさいと言われた。

 

日本から来たお客さんと昼食をとるので、部屋に居たオランダ人の同僚にお金を貸して欲しいと頼んだ。4人もいたのに集まったのは10ギルダー(1000円弱。ユーロの前のお話)。お金を持っていると盗られるから、みんな現金は持っていなかった。

 

そして、21世紀の私。

あの頃の教えを守って、外出する時は何も持たないようにしている。が、探検旅行、冒険旅行をしているので、やっぱりいくらか荷物を持ちたい。例えば、オランダにはコンビニがないし自動販売機という便利な物もない。だから飲み物、そして少しの食べ物を持ちたい。冬の場合、暖かい帽子、マフラー、手袋も必需品となる。

 

そんな小物を入れる旅行バッグとして、フィンランド軍のガスマスク バッグを使っている。リサイクルショップで50セントで見つけた。

ミリタリーもの(軍用品)だから、戦争をイメージする人の事を考えてか、前のオーナーが映画・カサブランカのスタンプを押してアレンジをしてくれている。

 

先日、トラムに乗ったら、同じバッグを持った女性がいてニコリとしてくれた。洋服と上手に合わせていて、とてもカッコいい。ヨレヨレのズタ袋をよくもと感心する。

こういうのがオシャレと言うんだな。